2007年06月23日

ヤハリ、ブランドって偉大?! 

ブランドについて、日経ビジネスに面白い記事があった。
(世界鳥瞰5月28日号/BUISINESSWEEKより)

韓国の「現代自動車」が、米国で品質がトップクラスにもかかわらず、ブランドイメージが低迷しており、価格、売り上げともに苦戦しえているとのこと。

こんなエピソードが紹介されていた。

ある調査で、「現代」のあるブランドを、「現代」のメーカー名を隠して評価させたところ、買いたい人の率が70%に達したが、その後、現代の名称を明示すると50%に落ちたということだ。

ブランドのプレミアム価値では、同じ機能、品質であれば、いわゆる良いブランドなら、20%ぐらい高い価格がつく、とのデータがある。現代のケースは、この逆になる。

現代は米国市場へ参入するときに価格を武器にしてシェアを確保したが、このビジネスモデルの特徴が今でも尾を引いているようだ。

ブランド価値が低迷し、価格が低迷し、売り上げも低迷しという悪循環の中で、低価格で標準装備を充実させる、という「現代」のものづくり姿勢が実行不可能になってきているようだ。

早急にブランド価値を高め、収益力を高める必要に迫られている状況であった。

「現代」は、今まで、それなりのキャンペーンを実施し、ブランド価値のアップをはかってきたが、うまくいかなかったようだ。

理由は2つ考えられる:(以下)

1.自分(見込客)の納得感不足:

ひとたびユーザーになると、頭では自分の合理的な選択眼(品質は最高なんだから)を、よしとしても、感情(心)のどこかでは、何かもやもやした気持ちが残り、買った後に、いわゆる認知的不協和(広告用語・自分の選択結果への不調和心理)を長く引きずり、抱え込むことはしたくないという心理を持つものである。

2.他人の目線の厳しさ:

人から、なぜ「現代」を選んだの?と聞かれるたびに、いちいち言い訳がましく、品質がトップクラスだからと言いつつ、そのデータをみせて(?)説明をするなんていうことはとてもできない。

そもそも、聞いてくれるのならまだしも、なにも聞かずに、この人の車選びの基準って何、センスのない人だね!などと陰で思われてしまうのはしんどい、つらい、という感情も生じてくるであろう。

即ち、「現代」ブランドの低価格、低イメージは、時間を掛けて払拭し、別の現代ならではの付加価値をつけていくという、地道な努力がもとめられているのである。

今までのマーケティングモデルの変更という、大きな作業をしなくてはならないのである。

おそらく、時間は、4−5年ぐらい掛かるであろう。

それにしても、ブランドというものは、下に恐ろしきものなり!?である。

しばらくは、大量のコミュニケーション投下によって、イメージの再構築をしていかなければならないであろう。
ただし、そのお金は、決してコスト(費用)ではなく、立派なインベストメント(投資)なのである。
あとから倍に(?)なって戻ってくる生きたお金である。

「高ブランドイメージ」という無形資産に大きく化けて。

2007年06月18日

空想的購入意識の意味とメディアの役割

世の中は魅力的なモノ・コトにあふれている。
六本木ミッドタウン、i-pod、デパ地下惣菜、レクサス・・

自分の可処分所得を考えると、到底、すべてを利用したり、手に入れたりするのは不可能だ。

新しいモノ・コトは、ほとんどの人にとっては、利用、購入にいたらず、金銭的な経済行為としては「0」である。

しかし、消費者心理としては、無駄ではなく極めて意味のある存在なのだ。実質的なGDPは、実利用額で決定されるが、バーチュアルな精神的な消費は、実はもっと大きなものになる。

精神的な満足度である。

現代は、金銭支払い行為の数字ではなく、精神的な満足度で人の幸福度合がはかられるべきなのだ。

GDPではなく、GDS(S:サティスファクションズ)に意味があるのだ。

即ち、マス広告で賑やかに喧伝される新商品、サービスは、生活者の心を揺り動かし、夢を与え、社会全体の勢いをつけ、リッチな社会の創造に貢献しているのだ。

新しいものを見るだけで心はハッピーになれる。新しいものを手に入れたいと思えば、意欲的に前向きに仕事をする・・・

といったプラスαの効用が生じている。

例えば、地元産の魚を買う行為は、チルド・コールド物流がなく、選択の余地がない古代のような経済社会の場合と、他産地のいろいろな魚をみて選択できるという現代の経済社会の場合とでは、全く異なる消費価値を生み出している。

現代社会は、魚を選択するという買物の快よさ、次は別の魚を買えるという楽しみ、その他様々な夢を与えてくれている。

魚の多様性は、選択の多様性につながり、社会を間違いなく潤わせているのだ。

出ては消えていく新しい商品・サービスは、人を幸福にする精神的な効用を具備している。

お蔵入りとなる商品が、屍累々だとしても(メーカーの収益はつらい)、社会的には極めて大きな意義をもっているのですぞ!

最後ですが、魚の多様性をアピールする手段として、TVCMは、現代において最大の武器になっているのです。
また、インターネットは、魚を深く理解するのにうってつけのメディアになっているのです。


2007年05月30日

ZARD,坂井泉さんとブランド論

ZARDの坂井泉さんがなくなった。

私も、家族も彼女の歌は好きだった。彼女、ワンズ、長島監督の微笑ましいコラボの曲が10数年ほど前にあったことも記憶によみがえってきた。

彼女がなくなって、CD売り上げチャートに異変が起こっているという。今まで100位以下だったものが、6位になり、全国のレコードショップで品切れが続いているという。

もともと一斉を風靡したアーティストで力のある彼女、曲もいいものが多いのでチャート上位への復活は当たり前のことではある。

ここでマーケティングの専門としての立場で、今回の現象を考えてみたい。

シェア(売り上げ等の収益順位でもOKです)は実態実力、イメージ実力の2軸の関数で決まってくるという経験則がある。

彼女の場合は実態実力は当然のことながら最高レベルにある.

一方、イメージ実力は最近はやや低迷ということになる。ここでいうイメージとは主に量的イメージのことで認知、再生認識量のことをさしている。簡単に言えばどのくらい覚えられているかである。

いくら実態実力があってもイメ−ジ実力がなければ、シェアは上がらないということになる。今回の事故で、彼女の認知再生がファンを中心に急速に高まって上記のような現象が起こったということになる。

もっと端的にいえばどの位話題づくりができ世間のレピュテーーション(評判)が取れるかがポイントになる。ブランドとして、キャラクターがしっかりたって、存在感が増すことが重要ということになる。

彼女は、不幸にも、また皮肉にも、彼女の死亡という衝撃的な事故をキッカケとして自身のブランド存在感を蘇らせたということになる。

それにしてもエンタメの世界には潜在的な可能性を秘めた、ヒットの可能性のあるコンテンツが無数にあるということかもしれない。

2007年01月05日

忠臣蔵と口コミ(TVCMのあとのことを考えて)

・あけましておめでとうございます。

・1月2日のテレビ東京の12時間の長丁場ドラマをみました。

・浅野の殿様が、吉良の殿様に、江戸城松の廊下で刃傷に及び、即日切腹、赤穂義士が討ち入りで遺恨と忠義を果たした、というおなじみのお話です。

・1人の行為が、様々な波紋を呼び、数奇な人間模様を展開させてしまう・・つくづく考えさせられる内容でした。

・さて、口コミのお話です。

・TVのストーリーですが、主人公は浅野の奥様、よう泉院です。

・彼女の口コミぶりは以下のごとくです。

・まず、討ち入りについて街の賛意と同情(世論形成)を得るために、浅野の殿様は乱心(当時、浅野の殿様は気の病といううわさがありました)からではなく、遺恨からあだ討ちにいたった、あだを討つ行為は正当である、との世論を形成し、あだ討ち待望論を世の中に沸きあがらせ、その妥当性を確保しました。(見事にあらすじを立てました)

・その後、討ち入りの一件は、ご存知の通り、文楽、歌舞伎で忠臣蔵・赤穂義士として美化され定番ストーリーとして定着していきます。

・口コミの4つのポイント。

1.ネタの筋のよさ、動機のわかりやすさ(社会性があり、関係者の利があること)

2.最初の口コミのきっかけづくり(最初のタイミングとトリガーとなる言葉)

3.途中での口コミへのてこ入れ(向かうべき方向へのチョットしたガイド)

4.ストーリーの定着(口コミの起承転結化)

・口コミは、いい意味を含めて、様々なハレーションを起こし、伝言ゲームのように別の真実をつくりあげていきます。対象物は、それ自身とは異なる第二の人生を描いていきます。

但し、ネタがよくないと早晩馬脚を表します。あくまでも口コミはいいネタに対してのみ微笑み、第一、第二の人生を歩ませる訳です。

・うその風評は演出できませんが、いいネタの口コミはタイムリーなキッカケとちょっとしたガイドでコントロールできそうです。

・TVCMからの最初の口コミの発生と増幅を、WEBとの相乗効果を計りつつどのように仕掛けていくか、を考えさせられる番組でした。

2006年09月05日

商品の第一印象、それで勝負は決まり!!

皆様、こんにちは、おはようございます、こんばんは?

第一回目は、いきなりですが、ブランディングおける、
TVCM,広告の役割や意味について、気づいた事をお話します。

商品がブランディングされるに当たって、
最初に通らなければならない最大の関門、「第一印象」についてお話します

ここにある商品があります。
生活者は、24時間忙しく、その商品に集中して、何十分も、何時間も、
その商品を理解するために時間をさくことは出来ません

従って、その商品に出会ったときに、瞬間的に心象を形成してしまいます
(瞬間的に心象を形成せざるを得ないのです)

その第一印象が、その後のその商品の評価に密接、不可分に影響を与えてしまいます
これをトータルジャッジメント心理と銘名します
(ソシアルジャッジメント理論より
/参考URLです
http://www.geocities.jp/shuumei22000/simplemaster_brand.html

もう一度、繰り返します。
生活者は、24時間忙しく、ひとつの商品に集中して何十分も、何時間も、
それを理解するために時間をさくことは出来ません
瞬間的に心象を形成せざるをえないわけです

つまり第一印象の形成がその後の商品の運命を決めてしまうわけです

そして、その第一印象の形成に大きなちからをもっているのが、TVCM、マス広告です
特にTVCMの影響力は、その効果について色々と論評はされていますが、やはり絶大です

もっといえば、ずばり、商品、コミュニケーションコンセプトをいかに設定するかで勝負が決まります

開発者の苦労、努力、こだわり・・・・のわりには、生活者は実にきびしいのです!!??
実に厳しい現実に開発者サイドは置かれているわけです

それではどうしたらいいのでしょうか???!!!

次回へ!!!!!!!!!

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