ヤハリ、ブランドって偉大?!
ブランドについて、日経ビジネスに面白い記事があった。
(世界鳥瞰5月28日号/BUISINESSWEEKより)
韓国の「現代自動車」が、米国で品質がトップクラスにもかかわらず、ブランドイメージが低迷しており、価格、売り上げともに苦戦しえているとのこと。
こんなエピソードが紹介されていた。
ある調査で、「現代」のあるブランドを、「現代」のメーカー名を隠して評価させたところ、買いたい人の率が70%に達したが、その後、現代の名称を明示すると50%に落ちたということだ。
ブランドのプレミアム価値では、同じ機能、品質であれば、いわゆる良いブランドなら、20%ぐらい高い価格がつく、とのデータがある。現代のケースは、この逆になる。
現代は米国市場へ参入するときに価格を武器にしてシェアを確保したが、このビジネスモデルの特徴が今でも尾を引いているようだ。
ブランド価値が低迷し、価格が低迷し、売り上げも低迷しという悪循環の中で、低価格で標準装備を充実させる、という「現代」のものづくり姿勢が実行不可能になってきているようだ。
早急にブランド価値を高め、収益力を高める必要に迫られている状況であった。
「現代」は、今まで、それなりのキャンペーンを実施し、ブランド価値のアップをはかってきたが、うまくいかなかったようだ。
理由は2つ考えられる:(以下)
1.自分(見込客)の納得感不足:
ひとたびユーザーになると、頭では自分の合理的な選択眼(品質は最高なんだから)を、よしとしても、感情(心)のどこかでは、何かもやもやした気持ちが残り、買った後に、いわゆる認知的不協和(広告用語・自分の選択結果への不調和心理)を長く引きずり、抱え込むことはしたくないという心理を持つものである。
2.他人の目線の厳しさ:
人から、なぜ「現代」を選んだの?と聞かれるたびに、いちいち言い訳がましく、品質がトップクラスだからと言いつつ、そのデータをみせて(?)説明をするなんていうことはとてもできない。
そもそも、聞いてくれるのならまだしも、なにも聞かずに、この人の車選びの基準って何、センスのない人だね!などと陰で思われてしまうのはしんどい、つらい、という感情も生じてくるであろう。
即ち、「現代」ブランドの低価格、低イメージは、時間を掛けて払拭し、別の現代ならではの付加価値をつけていくという、地道な努力がもとめられているのである。
今までのマーケティングモデルの変更という、大きな作業をしなくてはならないのである。
おそらく、時間は、4−5年ぐらい掛かるであろう。
それにしても、ブランドというものは、下に恐ろしきものなり!?である。
しばらくは、大量のコミュニケーション投下によって、イメージの再構築をしていかなければならないであろう。
ただし、そのお金は、決してコスト(費用)ではなく、立派なインベストメント(投資)なのである。
あとから倍に(?)なって戻ってくる生きたお金である。
「高ブランドイメージ」という無形資産に大きく化けて。